小鹿田土壁

水処稀荘の和室「ムの間」(2018年)

第1号の小鹿田土の土壁の部屋はエラノイワ設計施工の大分県日田市にある1棟貸切の宿「水処稀荘」の和室「ムの間」です。

小鹿田の原土と藁と川砂。テクスチャーは荒さを残した中塗り仕上げにしています。さらにこの部屋の天井も小鹿田の原土と藁と川砂、それに漆喰を混ぜた材料で壁とは違った表情で仕上げています。陶土として焼き上げたものではなく生土の状態のままなので、土が生きていて調湿やリラックス効果など身体に直接作用するので、この部屋での睡眠はとても深く眠れるという感想を多く戴き、目には見えない自然素材の力を実感します。

小鹿田焼窯元坂本浩二窯の店舗(2023年)

小鹿田焼の里にある坂本浩二窯の売場店舗の全面改修工事をエラノイワが行いました。元の店舗の形はそのままに壁と天井に小鹿田土と廃土を使用した土壁を施工しています。もともと山からの水や湿気が多い場所で店内が水浸しになることもある場所柄でしたが、止水工事と土壁の調湿作用の効果で夏場の湿気が多い時期にも店内に水気が溜まることがなくなりました。意匠的な効果もさることながら実用としての効用があります。壁は小鹿田土残土と漆喰、天井は小鹿田土原土とモミと漆喰をブレンドして表面を荒目の仕上がりにすることにより、ダイナミックな見た目と調湿作用の向上を図っています。

jugaad14 表参道店(2024)

エシカル素材を採用したJAPANメイドアイウェアブランドjugaad14の表参道旗艦店に小鹿田土天板のステンレス什器を2台納品致しました。レンズやフレーム、細かなパーツに至るまで「すべて自然に還る」というjugaad14のブランドコンセプトなどエラノイワのものづくりと共通するところも多く、職人の熟練の技術による小鹿田残土を使用した磨き天板の制作オファーを戴きました。

1点もののオリジナルテクスチャーつくりからも

住居や店舗の壁や天井、什器などに小鹿田の土を使用した土壁を設えることができます。住居や店舗などに導入をご検討の設計、工務店、施主の方はお気軽にご相談ください。多様なテクスチャーなど多くのサンプルがあります。また施工場所の環境や施主様のお好みに合わせて唯一無二のオリジナルのテクスチャー作りから始めることもできます。