エラノイワとしての最初の施工物件であり、エラノイワの事務所とショールームを兼ねています。
大分県日田市にある国の歴史的建造物群保存地区に指定されている豆田町の一角にあり、川に面した古民家。もともとはクリーニング店の受付事務所に使用されていた白い事務的な建物をリノベーション。景観の規制や統一感を意識して、外部から見える面には落ち着いた色使いで、店内からしか見えない面には赤やオレンジなどの明るい壁にしています。照明や家具は自社制作のものと国内外のアンティークのもので、ここで制作や販売の受付をしています。
店内をショールームとして使用していることから、壁を1面ずつ違う仕様で施工しています。シンプルな最も技術の差が出る白色の塗装壁。特殊塗装の緑の壁と、そのパター違いの赤の壁、イタリア漆喰の磨き仕上げのオレンジの壁、イタリア漆喰のトイレの天井壁、古材を使用した天井、ドア、カウンターの腰壁など、実際に使用しているので、数年経った状態やメンテナンスの具合も見れる“生きたショールーム”として実用しています。
店内にあるウエルカムボードには40言語以上の言葉が書かれてあり、これまでに来店して交流を持ったお客さんが自分の地域の言語でメッセージを書いてもらったもの。「ようこそ」「美味しいコーヒーあるよ」とかをスラングで汚い言葉で書いてもらっている。1つルールがあり、すでに自分が持っている言語が書かれている場合は書けないというルール。7年間の間に数多くの国の人たちと交流の場になっている証の壁面です。